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◆ 内臓とその位置
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胸部と”おなか”を正面から見た状態です。
このように”おなか”の中は内臓がギッシリ詰まっています。一番面積を占めているのは下半分の腸ですが、内臓で一番大きいのは肝臓です。その下には胆嚢がついています。下の写真で女性の左手が置かれているミゾオチの位置がちょうど肝臓と、そして胃の出口から十二指腸にかけての辺りです。キリキリと痛む胃があるのがこの左手の位置です。 |
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写真の女性の右手は、大腸の横行結腸と、その奥にある膵臓の辺りに置かれています。 |
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骨盤の中には膀胱、前立腺、子宮、卵巣、そして腸の一部が収まっています。以上の内臓はすべてが体表から直接触診と施術が可能ですが、胃の右裏にある脾臓、胃の下にある膵臓、背面の腎臓、そして胸にある肺と心臓には、他の組織を介して間接的にアプローチできます。 |
◆ 内臓と体の構造(骨格と筋肉)&血液循環
内臓の状態や働きは、体の構造(骨格や筋肉)に影響を与えることが知られています。
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ある内臓の状態は、リンパの流れの滞りとしてリンパ系の特定の場所に現れます(反射といいます)。この反射点のことをチャップマン反射点と呼んでいて(左図)、全身に200箇所以上も存在します。
チャップマン反射点は最大で6mmほどのリンパの「しこり」となって体表に現れ圧痛を伴いますが、この点を刺激してリンパの流れを改善させると筋肉と内臓にも影響することが分かっています。
つまり、”おなか(内臓)”の状態はリンパ系、筋系、そして筋肉を介して骨格系にまで影響を与えています。
また、頭と体の特定の場所には動脈の拍動とは違う微細な拍動が感じられる場所があります。この反射点はベネット点(神経血管反射点)と呼ばれていますが、ある特定の反射点を刺激すると、その反射点と関連している臓器の血液の流れが増えることが分かっています(筋肉にも影響します)。
つまり、内臓の状態は血液の循環にも影響を与えています。 >次へ |
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