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◆ ”おなか”の中で何が起きているか?
実際に”おなか”では何が起きているのでしょうか?
飲食物を消化、吸収するのは”おなか”の大事な役割の一つですが、心の赴くままに何でも食べてそれらを全て完全に処理できるほど優秀ではありません。また、夏場に冷たいものを食べ過ぎたり、冬場にアイスクリームや冷たいビールのがぶ飲みなど、”おなか”は常に酷使されています。それで何の症状も出ないうちなら幸せですが、実は”おなか”の中では様々な変化が起こり始めています。
冷えと過度のストレス
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”おなか”にとっての大敵は「冷え」と「過度のストレス」です。「冷え」は外からも、そして飲食物によって内からも”おなか”をイジメマス。「ストレス」には、飲食物や姿勢による外的要因と、精神的なことによる内的要因があります。「冷え」と「過度のストレス」によって交感神経が活発になった結果、血管や筋肉が縮まり、内臓や筋・靭帯・膜組織が常に臨戦態勢にさらされます。
この状態が持続すると、血液体液不足で組織は硬くなり、そのうちに「しこり」が組織のあちらこちらで形成されるようになります。 |
姿勢によるストレスには常にさらされていますが、”おなか”の組織が柔軟であればそのストレスを消化できます。交感神経が活発で常に緊張状態にある場合には「揺らぎ」を吸収できないため、そのしわ寄せは別の場所へ影響し、そのまた別の場所へと・・・。さらに、同じ姿勢を続けるストレスや、前傾姿勢による”おなか”の圧迫で血液体液は滞り、”おなか”はますます硬くなるばかりです。
  
精神的なストレスの影響
精神的なストレスによる人体への影響は今や否定する人のほうが少なくなりましたが、胃腸への影響以外にも、怒りは肝臓へ、恐れや不安は腎臓へ負担をかけることは古くから知られています。負担のかかった内臓は血流不足で徐々に硬くなり、自覚のないうちに機能不全を起こすようになり、内臓同士の協調もできなくなり最終段階である自覚症状へと移行していきます。
反対に、副交感神経を活発にできるようなこと、つまり笑ったり、ワクワクしたり、リラックスしている状態では、”おなか”はとても柔らかく血液体液の流れもスムースなので「しこり」ができることはありませんし、身体の内外共の様々な状況に柔軟に対処できる状態にあります。 >次へ
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